良好な温熱環境による健康生活 ~適切な温度で健康住宅に~

人生100年時代。健康で暮らし続けるために、良好な温熱環境の住まいが求められています

ご自宅での冬季死亡者数の増加をご存知でしょうか?
不慮の溺死・溺水による入浴事故は11月~3月の寒い時期に多く発生し、ヒートショックが原因と見られておりますが、報告されているだけでも交通事故による死亡者数よりも多くなっております。
また、入浴中の急死は病死とされることが多く、近年は5000人ほどが報告されていますが、実際は19000人に上るという推計もあり、特に高齢者の居住する住宅の温熱環境の改善が求められます。

入浴中の事故は冬季に多い 不慮の溺死及び溺水死亡者数 平成20年~令和元年
低温な温熱環境は身体にストレスがかかり、健康への影響が大きくなると言われています。
寒冷な地域は、その冬の寒さから比較的断熱性能の高い家が多く、逆に温暖な地域は少ない傾向にあります。
そのため、温暖な地域は室温が低くなってしまい、断熱性能の高い住宅の普及率の低さが冬季の死亡増加率に影響していると考えられています。
都道府県別 断熱住宅普及率と冬季死亡増加率

日本の住宅は、断熱・気密性の低い住宅が多く、良好な温熱環境を得られていない

断熱性能が低く、冬季の居間や水周りが寒い住宅が多い

日本の住宅の約7割は、昭和55年省エネ基準以下の断熱性能で、在宅中の平均室温18℃以下の居間が約6割、寝室や脱衣所が約9割となっています。
WHO(世界保健機関)は「住まいと健康に関するガイドライン」で、寒さによる健康影響から居住者を守るための冬の住宅の最低室内温度として、18℃以上を強く勧告しています。
また、英国保健省の冬季住宅内室温指針でも18℃を許容室温に、18℃未満で血圧上昇・循環器疾患の恐れ、16℃未満で呼吸器系疾患への抵抗力が低下するとしています。
高齢者ほど室温低下による血圧の上昇が大きく注意が必要です。

平均室温(居間、寝室、脱衣所) 18℃以下の寒さによる健康影響

断熱性能が低い住宅は、夜間に室温が急激に下がる

昭和55年省エネ基準相当の断熱性能では、外気温が0.5℃となる明け方6時の時点で室温が5.3℃となり、夜間12時の20℃と比較して15℃近く低下することが分かりました。
また平成28年省エネ基準相当の断熱性能であっても室温は低下し、9.0℃まで下がります。

断熱性能と夜間の温度変化に関するグラフ

暖房している部屋と、暖房していない部屋では温度差が生じる

部屋と部屋の温度差のことを室間温度差と言いますが、暖房をしているリビングダイニングとしていない隣室や水周りの部屋では温度差が生じます。

昭和55年省エネ基準部屋間温度差 平成28年省エネ基準部屋間温度差

良好な温熱環境を得られていない住まいは、健康に影響を及ぼす

起床時に、血圧が高くなる傾向にあります

起床時の室温が低い住宅の人ほど、起床時の血圧が高くなる傾向があり、その影響は高齢になるほど大きくなります。
また、女性は血圧が低めなものの、室温の影響を受けやすいことが報告されています。
日本人の3人に1人は高血圧といわれている昨今、血圧が高い状態をそのままにしておくと病気の原因となるため予防が必要です。

起床時に、血圧が高くなる傾向

床付近の室温が低いと、様々な疾病症状を引き起こす傾向があります

家全体が寒い住宅と床付近の温度が低い住宅では、高血圧、糖尿病で通院している人、過去1年間に聴こえにくい経験をした人の割合が多い傾向にあります。
温かい住宅と寒い住宅を比較した結果、高血圧が1.5倍、糖尿病が1.6倍、聴こえにくい経験をした人が1.3倍報告されています。

床付近の室温が低いと、様々な疾病症状を引き起こす傾向

入浴中の事故のリスクが高くなります

脱衣所の平均室温が18℃未満の住宅では、18℃以上の住宅と比べて入浴事故のリスクが高いとされる危険な入浴をする人が多くなります。
危険な入浴とは、熱めのお湯に長く浸かることを言います。
温かい住宅と寒い住宅を比較した結果、この危険な入浴をする人は1.7倍おり、寒い家に住んでいる方の約5人に1人でした。
これらの寒い家に住んでいる方の住宅に断熱改修を施し温かい住宅にした結果、危険な入浴をされる方が減少しました。

寒い住宅ほど危険入浴する人が増加 危険入浴とは

温熱環境改善による影響

断熱改修による健康への効果

起床時の室温が低い住宅の人ほど、起床時の血圧が高くなる傾向にありますが、断熱改修によって室温が上昇し、それに伴い居住者の血圧が改善する傾向にあります。
厚生労働省は「健康日本21(第二次)」にて、40~80歳代の国民の最高血圧を平均4mmHg低下させることで、脳卒中死亡数が年間約1万人、冠動脈疾患死亡数が年間約5千人減少すると推計しています。

改修後血圧低下
断熱改修によって居間や脱衣所の室温が上昇し、こたつや脱衣所の暖房が不要となった場合などに、住宅内での軽強度以上の活動時間の平均が増加します。
厚生労働省は「健康づくりのための身体活動基準2013」で、糖尿病・循環器疾患等の予防の観点から、現在の身体活動量を少しでも増やすことを全世代共通の方向性とし、活動指針として「+10(プラステン):今より10分多く体を動かそう」をメインメッセージとした活動を推進しています。
住宅内での軽強度以上の活動時間の平均が増加

良好な温熱環境とその効果

良好な温熱環境の実現には高い断熱効果が必要ですが、健康の維持・増進や快適性の向上が期待でき、省エネ性にも効果があります。
四季の変化がある日本では、一年間を通じて外気温度が様々に変化します。
望ましい温熱環境とは、外気温度が変化しても適切な室温に保たれ、かつ出来るだけ均一であることです。
特に冬季においては、部屋ごとに温度差が生じやすく、同じ室内でも上下で温度に差が生じやすくなるため、十分な対策が求められます。

良好な温熱環境とその効果

最後に

良好な温熱環境にすることには様々なメリットがあります。
一時的に大きなお金が必要となるため躊躇される方がいらっしゃいますが、長い目で見ると結果としてコストはあまり変わりません
健康の維持・増進による医療費の節約、省エネによる光熱費の節約、住宅ローン金利の優遇、住宅ローン控除の限度額拡大など、温熱環境を良くしたことでかからなくなるコストがあるためです。また、国も推進しており、補助金制度もあります。
良好な温熱環境により冷暖房効率が良くなるおかげでランニングコストが下がり、トータルでのコストが下がる方もおります。
またお家自体の耐久性、耐震性も上がるため、永く安心安全のお住まいにもなります。
毎日の快適な暮らしと家族の健康、そして経済的な観点からも住宅の断熱や省エネルギーに関心をもって頂き、良好な温熱環境を整え、理想的な暮らしを実現して頂けたらと願います。

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横浜市で新築注文住宅を建てる大栄建設株式会社

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営業時間 8:30~17:30
定休日 水曜、祝日、夏季、年末年始
横浜市で新築注文住宅を建てる大栄建設はZEHビルダー

大栄建設は ZEHの普及に努めています!

ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)の略。

ネットゼロエネルギー住宅とは、建物の断熱化+機器の高効率化により、使用エネルギーを削減し、さらに、太陽光発電などの創エネルギーを用いることで、エネルギー収支がゼロになる住宅のこと。

大栄建設の ZEH普及実績と今後の目標

2025年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH目標値は新築75%・既存75%
2023年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築75%・既存0%
2022年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築67%・既存0%
2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築75%・既存0%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築50%・既存0%

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