家づくりについて調べていると「スキップフロア」という言葉に出会うと思います。
スキップフロアと聞いても、どういったものかあまりイメージができないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで今回はスキップフロアとはどういったものかと、スキップフロアをリビングダイニングにつくるメリットについて解説します。
スキップフロアとは?
スキップフロアとは、同じ階に床面の高さを変えた部分を持つ間取りのことで、「小上がり」とも呼ばれています。
空間を縦にも有効活用できる間取りとして注目を集めており、家の広さに対して使える床面積が増やせるため、中には2階建てなのに4〜5層の床面を持つ間取りもあり、立体的でおしゃれな印象に仕上がることが特徴です。
もちろん、平屋でもスキップフロアは可能で、和室をスキップフロアにし、和室の下の部分を収納にするなど空間の有効活用ができます。
スキップフロアをリビングダイニングに作るメリット
スキップフロアをリビングダイニングに取り入れることで、おしゃれさや機能性以外にも様々なメリットがあります。
ここからはスキップフロアをリビングダイニングに作るメリットについてご紹介します。
家族とのコミュニケーションが取りやすい
スキップフロアは独立した空間ですが、スキップフロア自体は1階と2階の間にあり、壁ではなく段差で空間を区切っているため、コミュニケーションが取りやすい間取りにすることができます。
お子様のいらっしゃるご家庭でスキップフロアを子供の遊び場や勉強スペースにする場合は、リビングダイニングにいてもスキップフロアにいるお子様の様子を確認できるため、安心できるでしょう。
また、スキップフロアを親のワークスペースや趣味の空間として使用した場合でも、リビングダイニングで遊ばれているお子様の様子を確認できるため、こちらも安心できるでしょう。
ご家族との時間や繋がりを大切にされたい方にとっては大きなメリットになるでしょう。
リビングダイニングをおしゃれな空間にできる
おしゃれな家にしたいという理由でスキップフロアを採用する人も少なくありません。
スキップフロアを一つの立体的な空間としてデザインすることで、オリジナルで立体的な構造のおしゃれさを演出することができます。
リビング、ダイニング、キッチンなどと合わせてデザインすることで、空間全体に統一感を演出することができ、印象も変えることができます。
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空間を有効活用できる
スキップフロアは縦に空間が広がるため、うまく活用することで、壁や扉といった横の仕切りを最小限に抑えられ、家の中の限られたスペースを広く使えるようになり、間取りの自由度もより高くなります。
廊下を設けずにつながりのある大きな空間にできるため、広々とした開放感が実現できます。
さらに、スキップフロアは一定の条件を満たせば延べ床面積に加算されないため、土地に対して実質的に床面積を増やすことが可能になります。
スキップフロアによって生まれた段差を有効活用し、床下部分の空間を利用した収納を作りやすいというメリットがあります。
動線がスムーズになる
動線を考慮してスキップフロアを設置すれば、移動のスムーズな生活を送ることができます。
例えば、スキップフロアをお子様の遊び場として利用する場合は、2階に上がらずとも掃除や片付けが可能になり、収納は床下のスペースを使うことで、動線の短縮につながります。
まとめ
今回は、スキップフロアについて解説しました。
スキップフロアをリビングダイニングに設けることで家の床面積が増えたり、空間の有効活用やおしゃれさがアップしたりなどさまざまなメリットを享受できます。
どこにどのように配置するかといった間取り設計の難しさといった問題はありますが、それを上回る魅力があると思いますので、間取りをお考えの際はスキップフロアのある間取りを検討してみてはいかがでしょうか。