住宅の省エネルギー基準の変化と適合義務化について

2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、住宅・建築物の省エネルギー対策の加速と木材利用促進のための「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正する法律」が公布されました。
この法律が公布されたことによって、新たな住宅の省エネルギー基準の設定や省エネルギー基準への適合義務化など、住宅に関する省エネ基準は大きく変化しました。

 

省エネルギー基準とは?

私たちが暮らす住宅には「建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律(建築物省エネ法)」で定められた省エネルギーに関する基準があり、建物の規模や地域によって、求められる断熱性能とエネルギー消費性能が決められています。
また「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」に基づく住宅性能表示制度では、省エネルギー対策として、断熱性能等級、一次エネルギー消費量等級が国土交通省により定められています。
断熱性能等級はこれまで1~4の4つの等級、一次エネルギー消費量等級は1~5の5つの等級がありましたが、断熱性能等級の最高等級となる「等級4(H28年省エネ基準)」でも、断熱性能を表す外皮平均熱貫流率(UA値)が0.87と先進国の中で最低レベルでした。
しかもその基準は努力目標だったため、基準を満たしていない「夏暑く、冬寒い家」という断熱性能が低い住宅が数多く建てられてしまいました。
また、評価にあたっては断熱性能等級および一次エネルギー消費量等級のいずれか一方だけを選択するという評価方法であったため、基準を満たした住宅でも、省エネ住宅とはとても言えないものでした。

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そのため「2050年カーボンニュートラル」「2030年度温室効果ガス46%排出削減(2013年度比)」の実現に向けて、エネルギー消費量の約3割を占める住宅の省エネ性能、断熱性能を改善するために、2022年4月1日に断熱性能等級5および一次エネルギー消費量等級6、2022年10月1日に断熱性能等級6、7が新たに創設され、2025年4月以降すべての新築住宅に断熱性能等級4以上が義務付けられることになりました。
また評価に当たっては、断熱等性能等級及び一次エネルギー消費量等級の両方が評価取得必須項目となります。

断熱性能等級3 断熱性能等級4

一次エネルギー消費量等級 一次エネルギー消費量等級2

 

省エネルギー基準の変化

日本の基準(H28省エネ基準)では、東京などの温暖な地域の外皮平均熱貫流率(UA値)は0.87と定められています。
これは諸外国の水準と比較して非常に低レベルの水準にとどまっており、脱炭素化を進めるうえでは日本の住宅の省エネ化(断熱性能の向上)は必須となります。
そのため、「脱炭素社会の実現に資するための建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部を改正」し、2025年4月以降の新築住宅は、今まで最高等級であった断熱性能等級4以上が義務付けられ、断熱性能等級1~3は建築不可となります。

暖房デグリーデー

改正の主な内容は以下になります。

・原則全ての新築住宅に省エネ基準適合(断熱性能等級4以上)を義務付け
・住宅の販売・賃貸時における省エネ性能表示の推進
・既存住宅の省エネ改修に対する住宅金融支援機構による低利融資制度の創設
・建築士から建築主へ再エネ設備の導入効果などの説明義務

断熱性能等級2

新たに創設された断熱性能等級5は「ZEH基準相当」の断熱性能を求められ、太陽光パネルなどの設備と組み合わせることで光熱費ゼロ以下を実現できるレベルの断熱性能でなければなりません。
また等級6、7は、HEAT20が提唱している断熱基準のうち、等級6がG2、等級7がG3相当の断熱性能を求められます。
これらの省エネルギー性能に係る上位等級の創設に伴って、長期優良住宅の認定基準の見直しも行わる予定で、これまで長期優良住宅の省エネ性能は等級4(H28省エネ基準)が要件となっていましたが、等級5(ZEH基準)に引き上げられます。

断熱性能等級

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HEAT20とは?

HEAT20とは、一般社団法人「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」の略称で、「低環境負荷・安心安全・高品質な住宅・建築の実現のため、主として居住空間の温熱環境・エネルギー性能、建築耐久性の観点から、 外皮技術をはじめとする設計・技術に関する調査研究・技術開発と普及定着を図ること」を目的とした法人で、研究者、住宅・建材生産者団体の有志で構成されています。

日本を地域で区分し、それぞれの気候に適した断熱性能をUA値を用いて、「H28省エネ基準」や「ZEH基準」などの他の基準よりも高いG1~G3という独自の基準を定めています。
HEAT20基準の住宅にすることによって、夏は涼しく冬は暖かい空間での快適な暮らしや、結露やカビの発生が抑制されることによるぜんそくやアトピー性皮膚炎の改善、又は部屋間の温度差が少なくなることによるヒートショック防止などにつながることも期待できます。
また、外気の影響を受けることが少なく保温・保冷効果が高くなるため、冷暖房費の節約にもつながります。

HEAT20

 

まとめ

省エネ住宅について調べてみるとさまざまな基準や性能の数値があってわかりづらいことも多いかと思います。
今後の住宅の省エネルギー基準の変化や省エネルギー基準の適合義務化などについて少しでもご理解いただけたら幸いです。
大栄建設では主にHEAT20 G2グレード(断熱性能等級6)の住宅を建築しております。
光熱費を抑えられ、家族みんなが一年中健康で快適に暮らせる家づくりにご興味がございましたら、お気軽にご相談ください。

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