ブログ
中古マンションを買ってリノベーション!メリットと失敗しない進め方を8ステップで解説
「新築マンションは予算が合わないけれど、理想の暮らしは諦めたくない…」
「中古マンションには、少し不安なイメージがある…」
マイホームを考え始めると、期待の高まりと同じくらい、不安や疑問が生まれてくるものですよね。
もし、あなたが「費用を抑えながら、自分たちらしい理想の住まいを、好きな街で実現したい」と願うなら、「中古マンションを買ってリノベーションする」という選択肢は、その答えの一つになるかもしれません。
今回は、この住まいづくりの魅力と、後悔しないための具体的な進め方を、8つのステップに沿って一つひとつ丁寧にひも解いていきます。
あなたの不安が安心に変わり、理想の住まいへの第一歩を踏み出すお手伝いができれば幸いです。
【この記事のポイント】
・中古マンションリノベーションならではの4つの大きなメリットがわかる
・物件探しから完成まで、失敗しないための具体的な8ステップがわかる
・気になる費用相場や、賢い資金計画の立て方がわかる
・初心者の方が抱えがちな疑問や不安をQ&A形式で解消できる
目次
なぜ今「中古マンション購入リノベーション」が注目されるの?4つの大きなメリット
最近、住まいづくりの選択肢の一つとして、「中古マンションを買ってリノベーションする」という方法を選ぶ方が増えています。
その背景にある、暮らしを豊かにする4つの大きなメリットをご紹介します。
メリット1:コストを抑えながら、理想の住まいを「つくる」楽しみ
近年、建築コストや地価の上昇を背景に、特に都心部や人気エリアの新築マンション価格は高騰が続いています。
そうした状況の中で、中古マンションリノベーションが持つ大きな魅力の一つが、新築に比べてコストをコントロールしやすい点です。
「でも、リノベーション費用を足したら、結局高くなるのでは?」と心配される方もいらっしゃいます。
しかし、多くの場合、物件価格とリノベーション費用を合計しても、同じエリアの新築マンションより総額を抑えることが可能です。
そして、この選択肢の本質的な価値は、単に安く済むことだけではありません。
それは、予算の使い道を「自分たちの価値観で自由に決められる」という点にあります。
例えば、物件価格を抑えられた分、新築ではオプションになりがちな食洗機や床暖房を採り入れたり、自分の好きなデザインのキッチンを選んだり。
このように、限られた総予算の中で「どこにこだわり、どこでコストを抑えるか」を主体的に組み立てられることこそが、「住まいづくりの楽しさ」なのです。
メリット2:新築よりも豊富な選択肢から「好きな街」に住める
都心部や人気のエリアでは、新築マンションが建つ土地そのものが限られています。
そのため、希望のエリアで探そうとすると、選択肢が非常に少なくなってしまうことも。
一方、中古マンションは市場に出ている物件数が多いため、駅からの距離や周辺環境など、こだわりの条件に合う物件を見つけやすい傾向があります。
「子どもの学区を変えたくない」「通勤に便利なこの街がいい」といった、立地へのこだわりを叶えやすいのも、嬉しいポイントです。
メリット3:間取りもデザインも、すべてが自由自在
新築マンションの間取りは、多くの人にとって使いやすいように作られていますが、必ずしもあなたの暮らしにぴったり合うとは限りません。
中古マンションのリノベーションなら、壁を取り払って広々としたリビングをつくったり、在宅ワーク用の書斎を設けたりと、今の、そしてこれからのライフスタイルに合わせて、間取りを自由に変更できます。
床材や壁紙、キッチンやお風呂などの設備も、たくさんの選択肢の中から自分好みの一つを選べるため、まるで注文住宅のような感覚で、愛着のわく住まいづくりが可能です。
メリット4:資産価値が下がりにくいという考え方
住まいは、日々の暮らしの場であると同時に、大切な「資産」でもあります。
一般的に、新築マンションは購入した直後から価格が下がる傾向にありますが、中古マンションはすでに一度価格が下がっているため、その後の下落が緩やかだと言われています。
特に、立地条件の良い物件を選び、リノベーションによって今の時代に合った快適な空間に生まれ変わらせることで、その価値を維持、あるいは高めることも期待できます。
将来、ライフステージの変化で住み替えや売却を考える時が来ても、価値を活かしながら柔軟に対応しやすいという安心感があります。
関連記事:古くなってきた家は建替え?リフォーム・リノベーション?ご家族が求める住まいの形

中古マンション購入リノベーションで失敗しないための8つのステップ
「メリットはわかったけれど、何から始めたらいいの?」と、次の一歩に不安を感じる方も多いですよね。
ここからは、物件探しから理想の住まいが完成するまでの全体の流れを、分かりやすく8つのステップに整理しました。
この流れをあらかじめ知っておくことで、初めての方でも落ち着いて計画を進められます。
Step 1:理想の暮らしを具体化する(予算・エリアの検討)
すべての計画は、ご家族で「どのような暮らしを実現したいか」という理想を共有することから始まります。
最初のステップが、住まいづくり全体の満足度を左右する大切な土台となります。
以下の視点から、ご家族の考えを整理してみましょう。
現状の住まいを評価する
まず、現在の住まいの満足点と改善点を具体的に挙げます。
これが、新しい住まいで重視すべきポイントの手がかりとなります。
(例:「リビングの日当たりは良いが、収納が少ない」)
新しい住まいへの要望を洗い出す
次に、新しい住まいで実現したいことを具体的にリストアップします。
(例:「友人を招ける広いアイランドキッチンがほしい」)
将来のライフプランを見据える
最後に、5年後、10年後の家族構成や働き方の変化を考慮に入れることで、長く快適に暮らせる住まいにつながります。
(例:「将来の子ども部屋を想定しておく」)
理想のイメージが明確になった段階で、それを実現するための「総予算」と「希望のエリア」について検討を進めると、次のステップへ円滑に移行できます。
Step 2:信頼できるパートナー(会社)を探す
理想のイメージを現実に形にするには、信頼できるパートナーとの出会いが不可欠です。
自分たちに合った会社を見つけるために、以下の点を参考に情報収集を始めましょう。
ワンストップで対応できる会社か確認する
中古マンション探しとリノベーションを一つの会社で対応する「ワンストップサービス」は、窓口が一本化されるため、ローン手続きや打ち合わせがスムーズに進み、責任の所在も明確になるという利点があります。
施工事例でデザインの方向性を確認する
会社のウェブサイトなどで過去の施工事例を見て、自分たちの好みや理想のイメージと近いデザインを手がけているかを確認します。
その上で、デザインの幅や品質から、自分たちの理想を形にしてくれる技術力と柔軟性があるかを見極めましょう。
相談会やセミナーに参加してみる
実際に担当者と話してみることで、会社の雰囲気や対応の丁寧さ、相性を確かめることができます。
気になる会社が見つかったら、気軽に相談してみるのがおすすめです。
Step 3:資金計画と住宅ローンの事前審査
物件探しを本格化させるタイミングで、具体的な資金計画を立て、住宅ローンの事前審査を申し込みましょう。
事前審査で借入可能額を把握しておくことは、予算内で効率的に物件を探すための第一歩です。
また、審査に通っておくことで購入の意思が明確に伝わるため、売主様との交渉を有利に進められるという側面もあります。
その際にぜひ検討したいのが、中古マンションの購入費用とリノベーション費用をまとめて借り入れできる「リノベーション一体型ローン」です。
リフォームローンを別途組むよりも金利が低く、手続きも一度で済むため、多くの方が利用されます。
金融機関によって条件が異なるため、パートナー会社に相談しながら、ご自身に合ったローンを選びましょう。
💡家づくりミニ知識:リノベーション一体型ローンとは?
通常の住宅ローン(物件購入費用)とリフォームローン(工事費用)を、一つのローン契約にまとめることができる金融商品です。
メリット①:手続きがシンプル
窓口が一つになり、申し込みや契約の手間を減らすことができます。
メリット②:金利が低い
リフォームローンを別途組むよりも、住宅ローンと同じ低い金利が適用されるため、月々の返済額や総返済額を抑えられます。
関連記事:住宅ローンの事前審査(仮審査)と本審査の違いとは?通過するために知っておくべきこと
Step 4:リノベーション向きの物件を探す
パートナー会社や予算の目処がついたら、いよいよ本格的な物件探しです。
リノベーションを前提とした物件探しでは、一般的な内見とは少し違う、専門的な視点が必要になります。
内見時には、必ず担当者に同行してもらいましょう。
希望の間取りが実現可能か確認する
希望の間取り変更が可能かどうかは、マンションの構造によって大きく左右されます。
特に「壁式構造」というタイプの集合住宅は、構造上取り払えない壁が多いため、プランの自由度が制限されることがあります。
管理規約の内容を必ず確認する
集合住宅であるマンションには、住民全員が快適に暮らすための「管理規約」があります。
床材の遮音等級の指定や、窓・玄関ドアといった共用部分の変更範囲など、リノベーションの制約に関わる重要な項目を事前に確認することが不可欠です。
目に見えない部分のコンディションも把握する
内見で確認できるのは、あくまで目に見える範囲のことに限られます。
しかし、長く安心して暮らすためには、建物の構造や雨漏りの有無、給排水管の状態といった、目に見えない部分の健全性が非常に重要です。
専門家による「インスペクション(建物状況調査)」で、購入前に建物の"健康診断"をしてもらうことで、後から大きなトラブルが見つかるリスクを避け、安心して計画を進めることができます。
💡家づくりミニ知識:インスペクション(建物状況調査)とは?
専門家が、雨漏りや構造上の不具合など、目に見えない部分の劣化状態を診断する「建物の健康診断」のこと。
一般的に、売買契約を結ぶ前に実施することで、購入判断の重要な材料となります。
関連記事:リビングダイニングを広く見せる間取りとレイアウトの考え方
Step 5:物件の申し込みとプランの具体化
ローンの事前審査に通過し、購入したい物件が決まったら、いよいよ売主様へ購入の申し込みを行います。
それと並行して、リノベーションプランの打ち合わせも最終段階へと進みます。
ここでは、間取りや内装材、キッチンやお風呂のグレードといった詳細を一つひとつ決定し、次のステップである契約に向けて、正確な見積もりを固めていきます。
この過程で理想を追求するあまり、予算を超えてしまうことは少なくありません。
後悔しないために重要なのは、「絶対に譲れないこと」と「優先順位が低いこと」をご家族で明確にし、予算内で最大の満足度を得られるようプランを調整していくことです。
Step 6:各種契約の手続き(売買・工事)
プランと見積もりが確定したら、いよいよ契約のステップに進みます。
物件の売主様とは「売買契約」を、リノベーション会社とは「工事請負契約」をそれぞれ結びます。
どちらも高額で専門的な内容を含む、非常に重要な契約です。
少しでも疑問や不安な点があれば、必ずその場で質問し、担当者から丁寧な説明を受けましょう。
すべての内容に納得した上で署名・捺印するという心構えが大切です。
この後、住宅ローンの本契約へと進みます。
Step 7:決済と物件の引き渡し
売買契約後、住宅ローンの本審査を経て、金融機関とローン契約(金銭消費貸借契約)を結びます。
その後、金融機関にてローンが実行され、売主様へ物件の代金を支払う「決済」を行います。
決済が完了すると、物件の鍵が渡され、所有権がご自身に移転します。
これで、マンションは正式にあなたの資産となり、リノベーション工事を始める準備が整います。
Step 8:着工から完成、そして理想の暮らしへ
すべての契約とローン手続きが完了すると、いよいよリノベーション工事の始まりです。
工事期間の目安は、規模にもよりますが2〜4ヶ月程度です。
工事が始まったら、可能であれば一度は現場を訪れてみることをお勧めします。
図面上で決めたことが実際に形になっていく様子を見るのは、感慨深い体験です。
職人さんたちの丁寧な仕事ぶりを間近で感じることで、新しい住まいへの愛着も一層深まります。
工事完了後、社内の厳正な検査とお客様による最終チェックを経て、ついにお引き渡しとなり、あなただけの新しい暮らしが始まります。
関連記事:後悔しない家づくりの鉄則!失敗事例から学ぶ間取り・土地・資金・会社選びの成功術

気になるお金の話!費用相場と資金計画のポイント
住まいづくりで最も気になるのは、やはりお金のことですよね。
ここでは、費用の内訳や相場、資金計画を立てる上での大切なポイントについて解説します。
安心して計画を進めるために、ぜひ参考にしてください。
費用の全体像:「物件購入費」+「リノベーション費」+「諸費用」
中古マンションリノベーションにかかる費用は、大きく分けて次の3つで構成されます。
物件購入費: マンションそのものの価格
リノベーション費: 設計料や工事費用
諸費用: 仲介手数料、登記費用、各種税金、ローン手数料など(一般的に物件価格の6〜9%程度が目安)
総予算を考える際は、リノベーション費用だけでなく、この諸費用も忘れずに計算に入れておくことが大切です。
リノベーション費用の相場はどれくらい?
リノベーション費用は、工事の範囲や内装・設備のグレードによって大きく変動しますが、マンションの専有部分を対象とした工事の一般的な目安は以下の通りです。
| 工事の範囲 | 費用相場の目安(70㎡の場合) | 主な工事内容 |
|---|---|---|
| 表層リノベーション | 300万円~600万円 | 壁紙や床材の張り替え、キッチン・浴室など水まわり設備の交換 |
| フルリノベーション (スケルトンリノベーション) | 700万円~1,200万円 | 内装をすべて解体し、間取りや内装、設備を全面的に再構築する工事 |
※上記の金額はあくまで目安です。費用は物件の状態や仕様、特に断熱・防音工事の範囲によって大きく変動します。
※デザイン性の高い造作家具や海外製の高級設備などを採用した場合、相場以上になるケースもあります。
💡家づくりミニ知識:スケルトンリノベーションとは?
マンションの室内(専有部分)の壁や床、天井などをすべて取り払い、建物の構造躯体(コンクリートの骨格)だけの状態に戻してから、間取りや内装、設備をゼロから作り直すリノベーション手法のことです。
メリット: 間取りの自由度が非常に高く、配管や配線、壁の内側の断熱材なども一新できるため、新築同様の性能と住み心地を実現できます。
注意点: 構造上取り払えない壁(耐力壁)がある場合や、管理規約で水まわりの移動が制限されるケースもあります。
関連記事:マイホーム購入前に必読!後悔しない予算の決め方と諸費用のすべて

中古マンションリノベーションQ&A
最後に、お客様からよくいただく質問とその回答をまとめました。
あなたの疑問や不安の解消に、少しでもお役立ていただければ幸いです。
Q1. 築年数はどれくらいまで大丈夫ですか?
A. 建物の管理状態が良好であれば、築40年や50年の物件でもリノベーションは十分に可能です。
大切なのは、築年数の数字そのものよりも、建物の構造(特に耐震性)と、これまでの管理・修繕が適切に行われてきたか、という点です。
1981年6月以降に建築確認を受けた建物は「新耐震基準」で建てられているため、一つの目安になります。
また、長期修繕計画がきちんと立てられ、定期的なメンテナンスが実施されているマンションは、安心して検討できると言えるでしょう。
Q2. 見えない部分(配管など)が古くないか不安です…
A. リノベーションで配管を新しいものに交換することは、将来的な水漏れリスクを減らすために非常に有効な対策です。
ただし、交換の可否と範囲は、マンションの床下の構造によって異なります。
二重床・二重天井構造
床下に配管スペースがあるため、専有部分の給排水管やガス管は、管理規約の範囲内でほぼ一新が可能です。
長く安心して暮らすための理想的な構造です。
スラブ配管構造
床スラブに配管が埋め込まれている、あるいはスラブ直下に配管が通っている古いマンションに多い構造です。
縦の共用管に関わる交換は難しいですが、住戸内の横に走る枝管(横引き管)であれば交換できるケースもあります。
そのため、物件選びの段階で、配管の構造(二重床かスラブ配管か)と管理規約を、専門家にしっかり確認してもらうことが、長く安心して暮らすための鍵となります。
Q3. 物件探しと会社探し、どちらを先に始めるべきですか?
A. リノベーションを前提とするなら、まずは「会社探し」から始めることをおすすめします。
先に物件を決めてしまうと、「希望の間取り変更ができない構造だった」「管理規約で使いたい床材が使えなかった」といった問題が後から出てくる可能性があります。
先に信頼できるパートナー会社を見つけておけば、物件探しの段階から専門的なアドバイスをもらいながら、リノベーションに適した物件を効率よく、そして安心して選ぶことができます。
関連記事:長持ちする家の条件とは?建ててから後悔しないための設計と素材選びのポイント

まとめ
今回は、住まいづくりの選択肢の一つである「中古マンションを購入してリノベーションする」ことのメリットから具体的な手順までを解説しました。
この方法は、コスト・立地・自由度という、住まい選びにおける重要な要素をバランス良く満たすことができる、非常に合理的な選択肢の一つです。
もちろん、初めての住まいづくりでは、専門的な知識が必要な場面や、判断に迷うこともあるかと思います。
後悔しないために最も重要なのは、一つひとつのステップを正確に理解し、お客様一人ひとりの理想に寄り添いながら、複雑なプロセスを的確にナビゲートできるパートナーを見つけることです。
この記事が、皆様の住まいづくりにおける有益な情報となれば幸いです。
もし、より具体的な資金計画や物件探しのご相談、私たち大栄建設が手がけたリノベーション事例にご興味がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
専門のスタッフが、お客様の理想の住まいづくりを丁寧にサポートさせていただきます。
