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2026.01.13
土地探し・土地選び
スタッフブログ

新築で日当たりが悪い土地でも後悔しない!吹き抜け・2階リビングなどの対策と明るい家の作り方

新築で日当たりが悪い土地でも後悔しない!吹き抜け・2階リビングなどの対策と明るい家の作り方

マイホームの計画を進める中で、土地の条件や周辺環境について悩まれる方は非常に多くいらっしゃいます。
中でも「この土地、少し日当たりが悪いかも…」という不安は、新築を検討する上で大きな懸念材料になりがちです。
一生に一度の大きなお買い物ですから、「住んでから暗くて気分が落ち込む」「洗濯物が乾かなくてストレス」といった後悔は絶対に避けたいものです。
しかし、実は日当たりが悪い土地であっても、「吹き抜け」や「2階リビング」などの設計と設備を工夫することで、十分に明るく快適な住まいは実現可能です。
むしろ、土地価格が抑えられる分を断熱や窓の性能に回すことができれば、長期的な満足度は高くなることも多いのです。
今回は、日当たりの重要性を再確認するとともに、日当たりが悪いと言われる土地でも後悔しないための具体的な対策や、改善アイデアについて詳しくご紹介します。

 

【この記事のポイント】

・土地の日当たりが悪くても、「吹き抜け」や「2階リビング」などの工夫で解決可能
・日当たりの良さは、家族の「メンタルヘルス」や「カビ等の湿気対策」にも直結する
・日当たりの悪い土地は価格が安く、その分建物にお金をかけられるメリットがある
・事前のシミュレーションとプロへの相談が、後悔しない家づくりのカギ

日当たりが良い家のメリットと、不足した場合の懸念点

そもそも、なぜ家づくりにおいて「日当たり」がこれほど重要視されるのでしょうか。
単に「明るくて気持ちいい」という感覚的なメリットだけでなく、ご家族の健康や家計、建物の寿命にも深く関わっているからです。
まずは、日当たりの良さがもたらす具体的な恩恵と、不足してしまった場合に起こりうる懸念点について整理してみましょう。

太陽の光がもたらす「心と体」への健康効果

1つ目の大きな理由は、ご家族の心身の健康への影響です。
自然光がたっぷりと入る明るいリビングは、それだけで住む人の気持ちを前向きにしてくれます。
これは科学的にも裏付けられており、私たち人間は日光を浴びることで脳内で「セロトニン」という神経伝達物質が分泌されます。
セロトニンは別名「幸せホルモン」とも呼ばれ、精神を安定させ、ストレスを軽減する働きがあります。
逆に、日中も照明が必要なほど暗い部屋で過ごし続けると、このセロトニンが不足しがちになります。
その結果、気分の落ち込みや睡眠リズムの乱れ、ストレスの蓄積といった不調を感じやすくなるケースがあります。
特に小さなお子様がいらっしゃるご家庭や、自宅で過ごす時間が長い方にとって、室内の明るさは健やかな暮らしの基盤といえるでしょう。

「冬の暖かさ」と光熱費へのメリット

2つ目は、温熱環境と経済的なメリットです。
冬場、窓からたっぷりと日差しが差し込む家は、暖房器具に頼りすぎなくてもポカポカとした暖かさを保つことができます。
これは専門用語で「ダイレクトゲイン」とも呼ばれますが、「日差しの暖かさをそのまま暖房として活かす方法」のことです。
日当たりが良い家は、冬場の暖房費を大幅に節約することにつながります。
一方で日当たりが悪い家は、日中でも室温が上がりにくく、底冷えを感じやすいため、どうしても光熱費が高くなりがちです。
昨今は電気代の高騰も続いていますから、ランニングコストの面でも日当たりは無視できない要素です。

💡 家づくりミニ知識:パッシブデザインとは?

最近よく耳にする「パッシブデザイン」とは、エアコンなどの機械に頼りきるのではなく、太陽の光や熱、風といった自然エネルギーを最大限に活用して、快適な室内環境をつくる設計手法のことです。
冬: 太陽の熱をたっぷり取り込み、逃さない工夫をする
夏: 強い日差しを遮り(日射遮蔽)、風通しを良くする

建物の向きや窓の配置、断熱性能などを総合的に計算し、「夏涼しく冬暖かい」家を目指します。

関連記事:パッシブデザインとアクティブデザインとは?未来を見据えた家づくり

湿気対策と家の寿命への影響

3つ目は、湿気と衛生面の話です。
太陽光に含まれる紫外線には、殺菌効果があることはご存じの方も多いと思います。
日当たりの良いベランダやサンルームなどがあれば、洗濯物がカラッと乾き、生乾きの嫌なニオイや雑菌の繁殖を防げます。
また、日射熱によって湿気がこもりにくい環境になるため、ジメジメした環境を好むカビやダニの発生リスクを抑えることができます。
湿気は家の木材を傷める大敵であり、カビは喘息やアレルギーの原因にもなり得ます。
日当たりを確保することは、家を長持ちさせ、家族をアレルギーから守ることにもつながるのです。

 

関連記事:カビが生えない家の条件とは?家族の健康を守るために必要な3つの基本対策

 

日当たりの良い明るいリビングのソファで、リラックスして笑顔で過ごす日本人の親子

「日当たりが悪い=後悔」とは限らない?土地選びの真実

ここまで日当たりの重要性をお伝えしましたが、では「日当たりが悪い土地は絶対に避けるべき」なのでしょうか?
実は、必ずしもそうとは言い切れません。
土地の条件があまり良くなくても、それを補って余りあるメリットを見出せる場合があるからです。
ここでは、少し視点を変えて、日当たりの悪い土地(北向きの土地や、隣家が近い土地など)の意外な利点について解説します。

土地価格が安く、建物に予算を回せる

最大のメリットは、やはりコストパフォーマンスです。
一般的に、南向きの「日当たり良好」な土地は人気が高く、坪単価も高額になりがちです。
一方で、北向きや旗竿地(道路から奥まった土地)、周辺を建物に囲まれた土地は、相場よりも安く設定されているケースが多くあります。
土地代を数百万円単位で抑えることができれば、その浮いた予算を以下のような部分に回すことができます。

 

・断熱性能のグレードアップ(冬暖かく夏涼しい家にする)
・憧れていた高機能なキッチンの採用
・外壁や床材をメンテナンス性の高い素材に変更

 

「土地は南向きで高いけれど、予算オーバーで建物の質を落とす」よりも、「土地は少し条件が悪くても、建物で快適性を高める」ほうが、結果的に満足度が高くなるケースも少なくありません。

 

関連記事:土地選びに大切な優先順位の決め方とは?自分に合った条件探しのポイント

家具や床の日焼けを防ぎやすい

直射日光がガンガン入る部屋は明るい反面、紫外線によるダメージも受けやすくなります。
フローリングや畳が色あせてしまったり、お気に入りの家具やカーテンが日焼けして劣化したりすることがあります。
また、夏場は直射日光による熱で室温が急上昇し、冷房が効きにくいというデメリットも発生します。
その点、日当たりが控えめな家は、直射日光による建材へのダメージが少なく、夏場も比較的涼しく過ごせるという側面があります。
「安定した柔らかな光」を好む方や、書斎で落ち着いて過ごしたい方にとっては、適度な明るさの方が快適な場合もあります。

プライバシーを確保しやすい

日当たりの良い南向きの土地は、道路に面して大きな窓を設置することが多くなります。
すると、通りからの視線が気になり、結局一日中カーテンを閉めっぱなしにしてしまう…という本末転倒なケースも散見されます。
一方、日当たりが悪いとされる土地や北向きの土地の場合、道路からの視線を気にする必要が少ない配置にできることがあります。
また、後述する「高窓」や「中庭」などの工夫を取り入れることで、外からの視線を完全に遮りながら、空からの光だけを取り込むという、プライバシー性の高い空間を作ることも可能です。

 

関連記事:暗くなりやすいと言われる北向きのお家でも日当たりを良くする工夫とは?

 

直射日光が入らず、柔らかく落ち着いた光に包まれた書斎コーナーと木製のデスク

設計の工夫で解決!日当たりの悪さをカバーする設計アイデア

ここからは、いよいよ具体的な「解決策」のお話です。
土地の条件が厳しくても、設計の工夫次第で「明るい家」は十分に実現可能です。
もし候補の土地の日当たりに不安があっても、諦める必要はありません。
ここでは、日当たりの悪さを劇的に改善する代表的なテクニックをご紹介します。

吹き抜け+高窓で「空」から光を落とす

最も効果的で人気のある手法が、「吹き抜け」の活用です。
リビングの上部を吹き抜けにし、高窓(ハイサイドライト)や天窓(トップライト)を設置します。
たとえ隣の家が迫っていて1階の窓から光が入らなくても、屋根に近い高い位置であれば、障害物に遮られることなく光を取り込める可能性が高くなります。
吹き抜けを通して、2階の窓から入った光が1階のリビングまで降り注ぐため、部屋全体が柔らかい光に包まれます。
また、視線が上に抜けるため、実際の畳数以上の「開放感」を感じられるのも大きな魅力です。

 

関連記事:リビングに吹き抜けをつくるメリットとは?後悔しないための設計ポイントを徹底解説

「2階リビング」で一番明るい場所を生活の中心に

もし、周辺の建物が密集していて1階の日当たりが期待できないようであれば、思い切ってリビングを2階に配置する「2階リビング」という選択肢があります。
1階よりも2階の方が日当たりが良いのは物理的に当然ですし、空も近く感じられます。
2階リビングにすることで、たっぷりと日当たりが確保できることはもちろん、屋根の形状を活かして天井を高くしたり(勾配天井)、通りからの視線を気にせずカーテンを開けて過ごせたりと、1階では味わえない開放的な空間を作れるのが大きな魅力です。
日当たりの悪い土地であっても、視点を変えて生活の拠点を上に移すだけで、驚くほど明るく快適な住まいに生まれ変わります。
「2階からの眺め」や「空の近さ」といったプラスアルファの価値も生まれるため、あえて2階リビングを選ばれる方も増えています。

 

関連記事:2階リビングは住みやすい?メリットと注意点と後悔しないための対策方法

「中庭(パティオ)」でプライベートな光の井戸を作る

建物の中心や一部をくり抜いて「中庭」を作る方法も有効です。
お家の外側に向けて窓を作るのではなく、自分たちの中庭に向けて窓を開くイメージです。
こうすることで、隣家との距離が近くても関係なく、自分たちの敷地内で確実に光を確保できます。
中庭に面した窓からは、カーテンを開けっ放しにしても誰にも見られません。
お風呂上がりに夕涼みをしたり、お子様を安全に遊ばせたりと、暮らしの豊かさも格段にアップします。

内装の色と照明計画で「明るさ」を演出する

間取りだけでなく、内装の選び方でもお部屋の明るさは変わります。
壁紙や天井、床材には、光を反射しやすい「白」や「明るいベージュ」などの膨張色を選ぶのがおすすめです。
窓から入った少ない光を部屋の奥まで拡散させる効果(レフ板効果)が期待できます。
また、照明計画も重要です。
単に明るいシーリングライトを一つ付けるのではなく、壁を照らす間接照明(コーブ照明・コーニス照明など)を取り入れてみてください。
壁面が明るくなると、人間の目は「部屋全体が明るい」と錯覚するため、日没の早い冬場や曇りの日でも、圧迫感のない快適な空間を作ることができます。

💡 家づくりミニ知識:コーブ照明・コーニス照明とは?

どちらも光源を隠して、反射した光で部屋を照らす「間接照明」の手法です。
コーブ照明(天井を照らす):
天井に向けて光を当てる手法です。天井が高く見え、柔らかな光が部屋全体に降り注ぐようなリラックス効果があります。
コーニス照明(壁を照らす):
壁面に向けて光を当てる手法です。壁が明るくなることで空間に奥行きが生まれ、部屋を広く見せる効果があります。

 

日当たりが悪いお部屋では、これらの照明を使って「壁や天井そのものを明るくする」ことで、自然光の不足を補うことができます。

 

関連記事:新築住宅の照明計画とは?照明の種類と部屋ごとの照明の選び方をご紹介! 

 

吹き抜けの高窓とバルコニーから明るい光が差し込む、開放的な2階リビングのインテリア

日当たりが悪い家づくりの不安を解消!窓・湿気・掃除に関するよくある質問 Q&A

最後に、日当たりの悪い土地での新築をご検討中の方から多く寄せられるご質問にお答えします。
窓の断熱性やメンテナンス、湿気対策など、気になるポイントを解消していきましょう。

Q. 日当たり対策のために窓を増やすと、断熱性能が落ちませんか?

A. 厳密には壁より性能は下がりますが、高性能サッシでその差を最小限に抑えることは可能です。

確かに、窓は壁に比べると熱の出入りが多くなる場所です。
しかし、近年の「Low-E複層ガラス」や「樹脂サッシ」、さらに「トリプルガラス」などを採用することで、熱の流出を極限まで抑えることができます。
また、窓を増やすことは「冬の暖かい日差しを取り込む(熱を得る)」ことにも繋がるため、窓の配置と性能を適切に計算すれば、トータルの快適性を損なうことなく明るい家を作ることは十分可能です。

Q. 吹き抜けや天窓(トップライト)の掃除やメンテナンスは大変ですか?

A. 「汚れにくいガラス」の採用や、便利なお掃除グッズの活用で負担は大幅に減らせます。

室内側は市販の「高所用ワイパー(伸縮式モップ)」で十分お手入れ可能です。
外側については、雨で汚れを洗い流す「親水性コート(防汚機能)」付きのガラスを採用するのがおすすめです。
危険な高所作業は無理をせず、10〜15年ごとの外壁塗装時などにプロへ依頼するのが最も安全で効率的です。

Q. 日当たりの悪い土地だと、湿気やカビが心配なのですが…

A. 「24時間換気システム」と高い断熱性能があれば、リスクを大幅に減らせます。

現在の新築住宅は、設置が義務付けられている24時間換気システムにより、常に空気を入れ替えるよう設計されています。
さらに、断熱性能が高い家は結露自体が発生しにくいため、日当たりに関わらずカビの発生リスクを抑えることができます。
室内干しをする際は除湿機やサーキュレーターを併用するなど、空気の流れを意識することで、より快適な環境を維持できます。

 

関連記事:24時間換気システムは必要?義務化された理由と効果や種類

 

清潔感のある白を基調としたランドリールームと、湿気対策のためのサーキュレーター

まとめ

今回は、新築で日当たりが悪い土地を選ぶ際に知っておくべきメリットや、設計上の具体的な解決策についてご紹介しました。
一見デメリットに感じる条件でも、吹き抜けで上から光を取り込んだり、生活スタイルに合わせて間取りを工夫したりすることで、コストを抑えながら理想の住まいを叶えることは十分に可能です。
土地の個性を正しく理解し、それを活かすプランニングさえあれば、決して諦める必要はありません。

 

私たち大栄建設では、その土地ならではの特性を丁寧に読み解き、お客様のライフスタイルに合わせた最適なプランをご提案させていただきます。
土地探しから家づくりまでトータルでサポートいたしますので、「この場所で本当に大丈夫かな?」と不安な方は、ぜひお気軽にご相談ください。