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2025.09.13
間取り・動線
スタッフブログ

4人家族が快適に暮らす家の広さは何坪?平均的な坪数と後悔しない間取り

4人家族が快適に暮らす家の広さは何坪?平均的な坪数と後悔しない間取り

「新しいお家を建てたいけれど、4人家族だとどれくらいの広さにすれば良いのだろう?」
「子どもたちの成長を考えると、どんな間取りがベストなんだろう?」
マイホームという大きな夢を描く中で、このようなお悩みをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
ご家族が毎日を笑顔で、そしてゆったりと快適に暮らすためには、お家の「広さ」と「間取り」がとても重要になります。
狭すぎると窮屈ですし、逆に広すぎてもお掃除が大変だったり、光熱費がかさんだりすることも。
今回は、4人家族のご家庭を例に、データに基づいた理想的なお家の広さの目安から、将来を見据えた後悔しない間取りの考え方まで、具体的なポイントを詳しく解説します。
この記事を読めば、漠然としていた理想のお家のイメージが、きっと明確になるはずです。

 

【この記事でわかること】
・データで見る!4人家族に必要な家の広さの目安(坪数・㎡)
・みんなはどれくらい?注文住宅のリアルな平均坪数
・後悔しないための間取り(3LDK・4LDK)の選び方と徹底比較
・家族の将来の変化に対応できる、間取り設計のコツ
・毎日の暮らしがもっと快適になる、家づくりのアイデア5選

そもそも4人家族の家の広さ、平均は何坪?データから見る理想の目安

4人家族が快適に暮らすお家の広さには、国が示す理想的な目安があります。
しかし、お住まいのエリア、特に土地の価格によって現実的に建てられる広さは大きく変わってきます。
ここでは、理想のデータと、多くの方が家を建てる際のリアルな平均値を「全国」と「首都圏」で比較しながら、ご家族に合った広さの基準を詳しく見ていきましょう。

国が示す「快適な暮らし」に必要な広さとは?

国は、豊かな住生活を送るために必要とされる広さの基準を「誘導居住面積水準」として定めています。
この基準で計算すると、4人家族の戸建てに必要な広さは125㎡となり、これが快適な暮らしを送る上でのひとつの目標値となります。

【戸建ての場合】 25㎡ × 4人 + 25㎡ = 125㎡(約37.8坪)
【マンションの場合】 20㎡ × 4人 + 15㎡ = 95㎡(約28.7坪)

※出典:国土交通省「住生活基本計画(全国計画)における誘導居住面積水準及び最低居住面積水準」

 

この125㎡(約37.8坪)という広さがあれば、例えばLDKを18帖ほどのゆったりとした空間にし、さらに夫婦の主寝室、子ども部屋2つを確保しても、収納スペースや水回りに十分なゆとりを持たせることができます。
ご家族での団らんも、それぞれのプライベートな時間も、どちらも大切にできる広さと言えるでしょう。

実際のところ、みんなはどれくらいの広さで建てている?

土地を買って注文住宅を建てる場合、家の広さは近年、少しずつコンパクトになる傾向が見られます。
これは、建築費や物価の上昇を受け、多くの方が予算内で最適なバランスを考えた結果と言えるでしょう。

 

エリア 全国平均の住宅面積 坪数換算
全国 111.1㎡ 約33.6坪
首都圏 108.0㎡ 約32.6坪

※出典:住宅金融支援機構「2024年度 フラット35利用者調査」

 

このデータから、30坪~35坪前後で家づくりを考える方が多いことがわかります。
国が示す4人家族の理想(約37.8坪)と比べると少しコンパクトですが、これが土地を購入して注文住宅を建てる際の、現実的な数値と言えます。

【早見表】坪数別で見る広さのイメージ

具体的な坪数ごとの広さのイメージを掴んでいただくために、どのようなお家が実現できるかの簡単な目安を一覧にしました。
ご家族のライフスタイルと照らし合わせながら、理想の広さを考えてみましょう。

 

坪数(約) 面積(㎡) 間取りと広さのイメージ例
25坪 約83㎡ ・都市部で人気のコンパクト設計
・効率的な2LDKや、工夫を凝らした3LDK
・スキップフロアなど縦の空間活用が鍵に
30坪 約99㎡ ・設計の工夫が光る、機能的な3LDK
・LDK16帖+個室など、4人家族でも十分可能
・無駄な廊下をなくし、居住スペースを最大化
35坪 約115㎡ ・ゆとりのある3LDK or コンパクトな4LDK
・LDK18帖+収納も充実
・書斎やパントリーなど+αの空間も検討可能
40坪 約132㎡ ・広々とした4LDK
・LDK20帖以上+各部屋に十分な広さ
・ファミリークローゼットや土間収納も実現しやすい

 

もちろんこれは一例であり、設計次第で可能性は無限に広がります。
「広さ」という数字だけに捉われず、ご家族にとって本当に心地よい空間づくりを目指すことが大切です。

関連情報:一般的な家の広さは何坪が理想?平均坪数と後悔しない間取りの考え方

 

ダイニングテーブルでマイホームの設計図を広げ、理想の家の広さや間取りについて楽しそうに話し合っている若い日本人夫婦。

4人家族の間取りで後悔しない!人気の3LDK・4LDKを徹底比較

4人家族のお家で最も一般的な間取りは「3LDK」と「4LDK」で、どちらを選ぶかはご家族のライフプランによって決まります。
それぞれのメリット・デメリットを比較し、ご家族に合った間取りを見つけることが後悔しないための鍵です。

定番の「3LDK」はどんなご家族におすすめ?

3LDKは、LDKに加えて居室が3つある間取りで、4人家族にとって最もスタンダードで無駄のない選択肢と言えます。
一般的に「夫婦の主寝室」と「子ども部屋2つ」という構成で使われます。

3LDKのメリット

・一つひとつの部屋に十分な広さを確保しやすい
・4LDKに比べて建築コストや固定資産税を抑えやすい
・動線がシンプルになり、お掃除などの家事負担が少ない
・子どもが独立した後、部屋が余りすぎることがない

3LDKのデメリット

・書斎や趣味の部屋といった「+αの空間」は作りにくい
・来客時に泊まってもらう部屋の確保が難しい

こんなご家族におすすめ

・子ども一人ひとりに、しっかりと広さのある部屋を用意してあげたいご家庭
・コストを重視し、効率的でコンパクトな暮らしをしたいご家庭
・将来、夫婦2人になった時の暮らしやすさも考えておきたいご家庭

ゆとりの「4LDK」はどんなご家族におすすめ?

4LDKは、LDKに加えて居室が4つある間取りで、「+αの1部屋」が暮らしの可能性を大きく広げてくれる点が最大の魅力です。
夫婦の主寝室と子ども部屋2つを確保しても、さらに一部屋を自由に活用できます。

4LDKのメリット

・在宅ワーク用の書斎や、趣味に没頭できる部屋が持てる
・来客用のゲストルームとして使える
・大きなウォークインクローゼット(WIC)など、収納部屋として活用できる
・将来、親との同居など家族構成の変化にも対応しやすい

4LDKのデメリット

・建築コストや固定資産税が3LDKより高くなる傾向がある
・各部屋の広さが少しずつ狭くなる可能性がある
・将来、使わない部屋が「物置部屋」になってしまう可能性がある

こんなご家族におすすめ

・ご夫婦のどちらかが在宅で仕事をするご家庭
・アウトドア用品や楽器など、趣味の物が多いご家庭
・来客が多く、泊まってもらう機会があるご家庭
・収納を充実させて、居住スペースは常にスッキリさせておきたいご家庭

30坪(約99㎡)で考える、4人家族のリアルな間取り

30坪は、現代の4人家族の家づくりにおいて、現実的で参考になる広さと言えるでしょう。
この広さを最大限に活かすには、ご家族の暮らし方に合わせた間取り選びが鍵となります。
ここでは同じ30坪で、「各部屋のゆとり」を重視した3LDKと、「部屋数」を重視した4LDKのプランを比較してみましょう。

①「空間効率」を重視した、現実的な3LDKプラン

このプランは、4人家族がストレスなく暮らすことを最優先し、各部屋の広さをしっかりと確保する考え方です。

 

LDK:約16帖(約26.5㎡)
食事をするダイニングスペースと、家族がくつろぐリビングスペースを両立できる、最もスタンダードで人気の広さです。

主寝室:約6帖(約10.0㎡)
ダブルベッドとクローゼットを置いても、通路を確保できる十分な広さです。

子ども部屋:約5帖 × 2部屋(合計 約16.5㎡)
ベッドと勉強机、最低限の収納を置ける、個室として過不足ないジャストサイズの空間です。

その他(水回り・収納・廊下・階段など):約46.0㎡
お風呂、トイレ、洗面所、各所の収納、玄関、廊下、階段に充てられる面積です。

このプランの魅力】
廊下などの移動スペースを最小限に抑え、その分LDKや各居室にゆとりを持たせる設計です。
一つひとつの空間が広いため、家具の配置もしやすく、開放感のある暮らしが実現できます。
30坪で4人家族が快適に暮らすための、最もバランスの取れた王道のプランと言えます。

②「部屋数(機能性)」を重視した、工夫の4LDKプラン

在宅ワークや趣味の部屋など「+αの空間」をどうしても確保したい場合のプランです。
各部屋はコンパクトになりますが、暮らしの可能性が広がります。

 

LDK:約15帖(約24.8㎡)
少しコンパクトになりますが、家具の配置を工夫すれば4人家族の団らんの場として機能します。

主寝室:約6帖(約10.0㎡)
この広さは維持し、ご夫婦の休息空間を確保します。

子ども部屋:約4.5帖 × 2部屋(合計 約14.9㎡)
ベッドと机を置くとコンパクトにまとまる広さ。空間を有効に使うロフトベッドなども選択肢になります。

+αの部屋:約3帖(約5.0㎡)
集中したい時の書斎や、オンライン会議用のスペース、あるいは収納を集約するウォークインクローゼットとして活用できる貴重な空間です。

その他(水回り・収納・廊下・階段など):約44.3㎡
居室が増える分、こちらのスペースを少し効率化する必要があります。

【このプランの魅力】
「3帖でも個室がある」という事実は、在宅ワークの集中力を高めたり、趣味に没頭できたりと、暮らしの質を大きく向上させます。
各部屋の広さよりも、多目的に使える「部屋数」を優先したいご家族におすすめです。

 

このように、同じ30坪でも「効率的でバランスの取れた3部屋か、各部屋はコンパクトでも多目的に使える4部屋か」という選択が生まれます。
ご家族が「個室の広さ」を優先するのか、それとも「部屋数や機能」を必要としているのか、ライフスタイルに合わせてじっくり考えることが、後悔しない間取り選びの鍵となります。

コンパクトな「2LDK」は選択肢になる?

2LDKを選ぶ場合は、将来的に子ども部屋を間仕切りで2つに分けられる設計にしておくことが非常に重要です。
お子さまの成長に合わせて柔軟に対応できる工夫が、後悔を防ぐポイントになります。
最初は1部屋で広々と使い、お子さまが個室を欲しがる年齢になったら、家具や可動式の間仕切りで空間を分けるのです。
将来「自分の部屋がほしい」と言われた際にスムーズに対応できるよう、あらかじめ設計段階で計画しておくことが大切です。

関連情報:家族構成を考えた間取りを設計しよう!将来を見据えた家づくり

 

現代的な注文住宅に設けられたコンパクトな書斎で、窓からの光を浴びながら集中してパソコン作業をする在宅ワーク中の男性。

家族みんなが「快適!」と感じる家づくりのアイデア5選

お家の満足度は、坪数や部屋数だけでは決まりません。
毎日の暮らしやすさを左右する『動線』や『収納』、そして『空間の工夫』こそが、住み心地を大きく向上させます。
ここでは、4人家族のお家づくりでぜひ取り入れたい快適性を高めるアイデアを5つご紹介します。

①家事ラクを叶える「動線計画」

毎日の家事をスムーズにする鍵は、キッチン・洗面・物干し・収納を結ぶ『家事動線』をできるだけ短くシンプルにすることです。
この動線が効率的だと、家事の負担を劇的に減らすことができます。
例えば、キッチンから洗面脱衣所へ直接アクセスできる間取りなら、料理と洗濯を同時進行しやすくなります。
さらに、洗面脱衣所のすぐ隣に家族全員の衣類をしまえるファミリークローゼットを設ければ、「洗う→干す→しまう」という一連の作業がその場で完結します。

②家中スッキリ!「収納計画」

お家をスッキリ保つ収納の秘訣は、量だけでなく「使う場所のすぐ近くに、専用の収納を設ける」適材適所の考え方です。
これにより、自然と片付けの習慣がつきやすくなります。

 

玄関:靴だけでなく、ベビーカーや外遊びのおもちゃもしまえる土間収納
キッチン:食材や調理器具をストックできるパントリー
洗面所:タオルや着替え、洗剤などをしまえるリネン庫
リビング:書類やお子さまのおもちゃなどを隠せる壁面収納

 

このように、物の定位置を決めてあげることで、リビングが散らかりにくくなり、急な来客時にも慌てずに済みます。

③家族の気配を感じる「リビング階段」

リビング内に階段を設ける「リビング階段」は、家族が自然と顔を合わせる機会を増やし、コミュニケーションを育むのに最適な間取りです。
お子さまが自分の部屋に行く際に必ずリビングを通るため、「いってきます」「ただいま」の挨拶が自然と交わされます。
「冬は寒いのでは?」と心配される方もいらっしゃいますが、今は断熱性・気密性を高めることができるため、以前ほど寒さを気にする必要はなくなりました。
吹き抜けと組み合わせれば、明るく開放的な、家族の笑顔が集まる素敵な空間を演出することができます。

④将来の変化に対応できる「フレキシブルな子ども部屋」

後悔しない子ども部屋づくりのポイントは、将来的に2部屋に分けられるように設計しておくことです。
お子さまの成長や独立など、ライフステージの変化に柔軟に対応できるお家になります。
最初は10帖~12帖ほどの大きな一部屋として、のびのび遊べるプレイルームとして使います。
そしてお子さまが成長したら、真ん中に壁や可動式の間仕切りを設置して、5帖~6帖の個室を2つ作るのです。
ドアや窓、照明、コンセントをあらかじめ2部屋分用意しておくことがポイントとなります。

⑤あると暮らしが豊かになる「+αの空間」

スタディカウンターやウッドデッキといった「+αの空間」は、日々の暮らしに楽しみや彩りを加え、お家時間の満足度を格段に高めてくれます。必須ではないものの、検討する価値のあるアイデアです。

 

スタディカウンター:リビングの一角に設ければ、お子さまが宿題をする様子を見守ったり、ご自身がパソコン作業をしたりするのに便利です。
ウッドデッキ・テラス:リビングと繋がるウッドデッキは、第二のリビングとして活躍します。お休みの日にブランチを楽しんだり、夏にはお子さまのプール遊びをしたりと、お家時間の楽しみ方が無限に広がります。
書斎・ワークスペース:2帖ほどの小さなスペースでも、個室の書斎があると在宅ワークの集中力が高まります。オンライン会議の際にも生活音を気にせず仕事に打ち込めます。

関連情報:住みやすい家の特徴とは? 動線を考慮した間取りと押さえたいポイント

 

おしゃれなリビング階段を女の子が降りてくる、家族の繋がりを感じさせるモダンな注文住宅の明るい室内風景。

まとめ

今回は、4人家族が快適に暮らせるお家の広さや、後悔しないための間取りの考え方について解説しました。
国が示す理想の広さも参考にしつつ、近年の建築費の上昇などを背景にしたリアルな平均値は30坪~35坪であること、そして、その広さでも4人家族が快適に暮らすことは十分に可能であることがお分かりいただけたかと思います。
大切なことは、坪数という数字に一喜一憂するのではなく、限られた面積を最大限に活かす「設計の工夫」です。
家事動線や適材適所の収納計画、将来を見据えたフレキシブルな子ども部屋など、暮らしやすさを高めるアイデアはたくさんあります。
ご家族のライフプランに合わせて最適な間取りを選び、暮らしのアイデアをプラスしていくことが、後悔しないお家づくりの鍵となります。

 

大栄建設では、お客様一人ひとりのご希望やライフスタイル、ご予算を丁寧にお伺いし、ご家族みんなが心から「建ててよかった」と思えるお家づくりを全力でサポートいたします。
創業35年以上の経験と知識を活かし、ご家族にとって本当に心地よい広さと間取りのプランをご提案させていただきますので、新築をお考えの方は、ぜひ一度、大栄建設までお気軽にご相談ください。