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2026.02.05
土地探し・土地選び
スタッフブログ

家づくりで実家が遠いと後悔する理由とは?子育て世帯の失敗しない土地探し

家づくりで実家が遠いと後悔する理由とは?子育て世帯の失敗しない土地探し

マイホームの計画を進めるなかで、多くのご夫婦が直面するのが「どこに家を建てるか」という悩みです。
特に、子育て期は予定どおりに進まない場面が多く、実家との距離が「いざという時に助けを得られるかどうか」を左右する重要な要素となります。
自分たちの希望するエリアを選ぶべきか、それともサポートを受けやすい実家の近くを選ぶべきか、「気持ち」だけでなく「生活の実態」も含めて判断することが、後悔しない家づくりの第一歩です。
今回は、実家から離れた場所に家を建てた先輩ご家族が感じたリアルな課題や、妻の実家近くに住むことで得られるメリット、そして安心して暮らすための土地探しのポイントについて詳しく解説していきます。

 

【この記事のポイント】

・実家が遠いと、緊急時の対応や帰省費用の負担が大きくなる傾向があります。
・妻の実家近くに住むことは、精神的な安心感や育児サポートの面で大きなメリットがあります。
・土地探しでは、単なる距離だけでなく、生活環境や将来の介護も見据えた判断が大切です。
・理想の距離感は家族ごとに異なるため、メリットとデメリットを比較して優先順位を決めましょう。

実家が遠いと「困る瞬間」はいつ?子育て期の3つの現実

家を建てた後に「もう少し実家の近くにすればよかった」と振り返る方の多くは、日々の生活におけるふとした瞬間に不便さを感じています。
特に子育て期間中は、予想外の出来事が次々と起こるものです。
ここでは、実家が遠いことで生じやすい具体的な困りごとについて、3つの視点から解説します。

緊急時のサポート体制が確保しにくい

共働き世帯が増えている現在、お子様の急な発熱や怪我への対応は、働くパパ・ママにとって大きな課題です。
保育園や学校からの急な呼び出しがあった際、ご夫婦どちらも仕事が抜けられない状況だと、途方に暮れてしまうこともあるでしょう。
もし実家が近ければ、祖父母にお迎えをお願いしたり、一時的に看病を頼んだりすることも可能です。
しかし、実家が遠い場合は、自分たちだけで解決しなければなりません。
病児保育の予約が取れなかったり、有給休暇を使い切ってしまったりと、綱渡りのような調整が必要になることもあります。
このような「いざという時の頼り先がない」という心理的なプレッシャーは、想像以上に大きな負担となることがあります。

帰省にかかる費用と時間の負担

お正月やお盆、ゴールデンウィークなどに家族全員で帰省する場合、実家が遠方だと相応の費用がかかります。
例えば、家族4人で新幹線や飛行機を使って移動する場合、往復で十数万円以上の出費になることも珍しくありません。
これが年に2回あるとすれば、年間で数十万円の固定費がかかることになります。
住宅ローンの返済や教育費の積み立てがある中で、この出費は家計にとって決して小さくない負担です。
また、移動に半日以上かかると、せっかくの休日が移動だけで終わってしまい、身体的にも疲れてしまうことがあります。
気軽に帰省できないことで、孫の顔をあまり見せてあげられないという寂しさを感じる方も少なくありません。

地域による習慣や言葉の違いによる孤独感

住み慣れた地元を離れ、全く知らない土地で新生活を始める場合、環境の変化に戸惑うこともあります。
特に、配偶者の実家近くや転勤先など、自分にとって馴染みのない地域に家を建てた場合に見られるケースです。
言葉のイントネーションや食文化、ご近所付き合いのルールなどが今までと異なると、最初のうちはストレスを感じるかもしれません。
「ご近所さんと話が噛み合わない」「地域の行事への参加方法がわからない」といった些細なことが積み重なり、周囲に相談できる人がいない孤独感に繋がってしまうことがあります。
新しい環境に馴染むまでには時間がかかることを、あらかじめ理解しておくことが大切です。

 

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子育て世帯が「妻の実家」近くに住む大きなメリット

近年、共働き世帯の増加に伴い、より実質的な子育てサポートを求めて「妻の実家」近くにマイホームを構えるご家族が増えています。
かつての慣習よりも、日々の生活をスムーズに回していくための「頼りやすさ」や「気兼ねなさ」を重視する方が増えているためです。
特に、出産や育児の場面において、ママ(妻)が精神的にリラックスできる環境は、家族全体の安定にもつながります。
ここでは、義理の関係では得にくい、妻の実家近くならではのメリットをご紹介します。

気兼ねなく頼れることで、精神的な余裕が生まれる

育児において最も大変なのは、体力的な疲れよりも「誰にも頼れない」「気を使いすぎて休まらない」という精神的な疲労かもしれません。
義理のご両親(夫の親)に対しては、感謝の気持ちがあっても、どうしても「良い嫁でいなければ」と気負ってしまったり、遠慮してSOSが出せなかったりすることがあります。
一方、実の親であれば、ありのままの姿を見せられます。
「今日は疲れているから夕飯を作りたくない」「少しだけ子どもを見ていてほしい」といった本音を素直に伝えられる関係性は、産後や繁忙期の心の安定に大きく寄与します。
気を使わずに甘えられる環境があるだけで、家庭全体の雰囲気が穏やかになることも多いのです。

家事や育児の感覚が近く、サポートを受け入れやすい

親世帯からのサポートを受ける際、意外とストレスになりがちなのが、生活習慣や育児方針の違いです。
「味付けの濃さ」「洗濯のたたみ方」「子どものおやつの与え方」など、育ってきた環境が違う義実家とは、些細なことで認識のズレが生じることがあります。
善意のサポートであっても、やり方が違うと、受け入れる側にモヤモヤとしたストレスが溜まってしまうこともあるでしょう。
その点、実家であれば、妻自身が育ってきた環境なので、生活リズムや家事のやり方が似ています。
冷蔵庫を勝手に開けられても気にならない、台所に立ってもらっても違和感がないなど、阿吽の呼吸でサポートを受け入れやすい点は、毎日の生活において大きなメリットといえます。

義実家への気遣いという「見えない負担」が減る

家を建てる場所が「夫の実家」に近い場合、どうしても妻は「週末は顔を出さなければいけない」「行事には参加しなければいけない」といったプレッシャーを感じがちです。
仕事と育児で手一杯の中に、義実家への配慮というタスクが加わることは、見えない負担となり得ます。
妻の実家近くであれば、妻自身にとってはホームグラウンドであるため、こうしたプレッシャーは軽減されます。
もちろん、その分、夫が妻の実家に気を使うことになりますので、「夫への感謝を忘れない」「夫が居心地悪くならないように妻がフォローする」といった配慮は不可欠ですが、家庭の司令塔になりがちな妻のストレスが少ないことは、円満な生活を送る上で有利に働くことが多いようです。

 

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後悔しないための「土地選び」と判断基準

「実家の近くがいいのか、離れた場所がいいのか」この問いに万人に共通する正解はありません。
大切なのは、ご家族それぞれのライフプランや優先順位に合わせて、最適な土地を選ぶことです。
ここでは、後悔しない土地選びのために確認すべき判断ポイントを整理します。

現在だけでなく「10年後・20年後」をイメージする

家づくりは、今の生活の利便性だけで判断するのではなく、将来の変化を見据えることが大切です。
現在はご両親が元気で、育児をサポートしてもらえる立場かもしれません。
しかし、10年後、20年後には、逆にご両親の介護が必要になる可能性があります。
その時、実家から遠く離れていると、頻繁に通うことが難しく、呼び寄せや施設入居などの大きな決断を迫られることになります。
近くに住んでいれば、日々の見守りや通院の付き添いなどがスムーズに行えます。
土地を探す際は、「子育て期間のメリット」だけでなく「親の老後のサポート」まで視野に入れて検討すると、長期的な視点での後悔を防ぐことができます。

 

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同居でも遠距離でもない「近居(きんきょ)」という選択肢

実家の近く=同居、と考えがちですが、現代の主流は「近居」というスタイルです。
これは、車で15分〜30分程度、いわゆる「スープの冷めない距離」に住まいを構える方法です。
ポイントは、普段利用するスーパーや小学校区が被らないエリアを選ぶことです。
そうすることで、困った時はすぐに助け合えますが、普段の買い物で鉢合わせたり、ご近所の噂話が伝わったりすることがないため、お互いのプライバシーを守りながら良好な関係を保ちやすい点が最大のメリットです。
キッチンやお風呂を共有する同居のような気遣いは不要ですし、それぞれの生活リズムで暮らすことができます。
また、祖父母と頻繁に会える環境は、子どもにとってもプラスです。
親以外の大人から愛される経験や、世代の違う会話を通じて、子どもの世界が広がり、自己肯定感が育まれるという教育的な効果も期待できます。

💡家づくりミニ知識:近居(きんきょ)とは?

親世帯と子世帯が、同居はしていないものの、行き来が容易な距離にある住まい方のことです。
国土交通省の住生活基本計画においても、育児や介護の協力がしやすい居住形態として位置づけられ、近年注目されている住まい方です。

プロの視点を借りて、客観的にエリアを評価する

土地選びには、学区や治安、ハザードマップ、将来の資産価値など、専門的な視点でのチェックが必要です。
実家の近くという条件にこだわりすぎて、生活環境として不便な土地を選んでしまっては本末転倒です。
ご希望のエリアで、理想の暮らしが実現できる土地かどうかを見極めるには、地域に詳しい工務店や不動産会社に相談するのが近道です。
家づくりのプロは、単に地図上の距離だけでなく、実際の生活動線や地域の雰囲気まで含めた提案を行っています。
「実家の近くで土地を探しているけれど、良い物件が見つからない」という場合も、視野を少し広げるだけで、思いがけない好条件の土地に出会えることがあります。
以下の表は、実家との距離による特徴を整理したものです。土地選びの参考にしてみてください。

項目実家の近く(近居)実家から遠方
育児サポート緊急時も頼りやすく、安心感がある自分たちで解決するか、外部サービス利用
帰省費用ほとんどかからない年間でまとまった費用が必要になる
親との関係密になりやすい(適度な距離感が必要)プライバシーが保たれやすい
土地の選択肢エリアが限定されるため、根気が必要全国どこでも希望の条件で探せる
将来の介護通いや見守りがしやすい遠距離介護や呼び寄せの検討が必要

 

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家づくりと実家の距離に関するよくある質問|FAQ

最後に、家づくりを検討中のお客様からよく寄せられる、実家との距離に関する疑問にお答えします。

Q. 夫の実家近くにするか、妻の実家近くにするか迷っています。

A. どちらが主に家事・育児を担うかによって判断されるケースが多いです。

一般的には、平日の育児負担が大きいママ(妻)の実家近くを選ぶご家庭が増えています。
これは、産前産後のケアや日々の精神的な支えとして、実母の方が頼りやすいためです。
ただし、夫のご両親との関係が非常に良好な場合や、家業を継ぐ場合、または土地を譲り受ける場合などは、夫の実家近くを選ぶメリットも大きくなります。
重要なのは「誰が一番サポートを必要としているか」という視点です。

Q. 家を建てる場所について、親にはいつ相談すべきですか?

A. 土地の契約をする前、できるだけ早い段階で伝えることをおすすめします。

実家との距離や場所については、親御さん側にも「近くに住んでほしい」「将来は同居したい」といった希望がある場合が多いです。
すべて決まってから事後報告をすると、「そんな遠くに行くなんて聞いていない」とトラブルになり、最悪の場合、計画が白紙に戻ってしまうこともあります。
特に資金援助を受ける可能性がある場合は、土地探しのエリアを絞り込む段階で、一度意向を確認しておくと安心です。

Q. 実家の近くで良い土地が見つかりません。どうすればいいですか?

A. 範囲を少し広げるか、地元の工務店に相談することをおすすめします。

実家のあるエリアが人気学区などの場合、希望通りの土地がなかなか市場に出ないことがあります。
その場合、最寄り駅が一つ隣のエリアまで範囲を広げるだけで、価格や広さの条件が良くなるケースも多いです。
また、インターネットには掲載されない「未公開の土地情報」を、地元の工務店が独自に保有しているケースも少なくありません。
もし「実家の近くで探したい」という前提が外せない場合は、ネットの情報だけで悩まず、地元の工務店などのプロに相談してみるのが近道です。
プロならではの視点で、実際の生活動線(通勤・通園・買い物)を踏まえた提案がもらえるかもしれません。

 

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実家の近くに住むのが向いているご家庭は?

最後に、ここまでの内容を踏まえて、実家の近く(近居)での生活が向いているご家庭の特徴をまとめました。
以下の項目に多く当てはまる場合は、実家近くのエリアを優先して土地探しを進めることをおすすめします。

いくつ当てはまりましたか?
これらはあくまで目安ですが、迷った時の判断材料の一つにしてみてください。

 

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まとめ|SUMMARY

今回は、実家から離れて家を建てることの課題や、妻の実家近くに住むメリット、そして失敗しない土地探しの考え方についてご紹介しました。
実家の近くに住むことは、子育てのサポートを受けやすく、経済的・精神的な安心感につながる大きなメリットがあります。
一方で、ご家族それぞれの事情や仕事の都合、土地の条件によっては、離れた場所の方が快適に暮らせる場合もあります。
大切なのは、「実家との距離」という要素を、家づくり全体の優先順位の中でどこに置くかを、ご夫婦でしっかりと話し合うことです。
「自分たちにとっての理想の距離感」を見つけることが、後悔のないマイホームづくりへつながります。

 

私たち大栄建設では、建物だけでなく、ご家族のライフスタイルに合わせた土地探しからのご相談も承っております。
「実家の近くで探したい」「程よい距離感の土地はないか」といったご要望があれば、ぜひお気軽にお聞かせください。
工務店ならではの視点で、ご家族が笑顔で暮らせる最適な場所をご提案させていただきます。