床下エアコンで後悔しないために!知っておくべき落とし穴と準備のコツ

床下エアコンは、足元から暖めることができるため、快適な室内環境を実現できるとして注目を集めています。
しかし、導入を検討する前に知っておくべき落とし穴が存在し、導入後にもっと調べておけばよかったと後悔してしまうケースも少なくありません。
初期費用やランニングコスト、適切な設置条件など、事前にしっかりと情報収集しておくことが大切です。
今回は、床下エアコンの導入でありがちな落とし穴と、それを回避するために知っておくべき準備やポイントをわかりやすく解説します。
床下エアコンの導入を検討されている方は、失敗しない家づくりのために、ぜひ最後までお読みください!

床下エアコン排気口

床下エアコンの仕組みと特徴

通常、エアコンは室内の壁に設置されますが、床下空間に設置するものを床下エアコンといいます。
エアコンから温風を床下空間に送り、床全体を温めながら、室内に設置した給気口を通じて暖められた空気が室内に届きます。
暖められた空気は上に移動する性質があるため、床下から1階、さらに2階へと徐々に暖かくなります。
床そのものを温めることで輻射熱(ふくしゃねつ)も活用されるため、足元からじんわりと温かさを感じ、室内にエアコン本体が見えにくいため、デザイン性にも優れています。

床下エアコンと床暖房の比較

床下エアコンと床暖房は、いずれも足元を暖める暖房方法ですが、仕組みや特徴に違いがあります。
床下エアコンは空気を循環させて室内を暖めるため、全館暖房が可能で、床材を選ばない点がメリットです。
一方、床暖房は直接床面を加熱するため、輻射熱による暖かさが強く、床材や施工方法に制約があることがデメリットです。
また、床下エアコンは設置費用が比較的安価で、メンテナンスが容易ですが、冷房には不向きという課題があります。
一方、床暖房は導入コストが高く、ランニングコストも高めになる場合があるため、両者の特性を理解し、住宅の条件や予算に合わせて選択することが大切です。

床暖房

床下エアコンのメリット

・足元から温まる快適さ

床下エアコンは空気の対流だけでなく輻射熱も利用し、足元から心地よく温めます。
温風が直接体に当たる不快感もなく、寒い冬場でも快適に過ごすことができます。
床暖房と同様の効果を比較的低コストで得られる点も魅力です。

・室温がムラになりにくい

床下から暖めるため、天井付近に暖気が溜まることが少なく、温度のムラが生じにくいことが特徴です。
廊下やトイレ、浴室との温度差が少なくなるため、ヒートショックのリスクも軽減され、冬場も快適な室内環境を保てます。

・床材を選ばない

床暖房と異なり、床下空間を暖める仕組みのため、床材の種類に制限がありません。
無垢材やフローリング、タイル、カーペットなど、好みや用途に合わせて自由に床材を選ぶことができます。
デザイン性を重視したい場合や、自然素材を使いたいご家庭にも適しています。

・エアコン1台で全館暖房も可能

高気密・高断熱住宅であれば、床下エアコン1台でお家全体を暖められます。
各部屋にエアコンや暖房器具を設置する必要がないため、コストの節約にもつながります。
家中の温度差が少なくなることで、快適な住環境を保ちながら、エネルギー効率も高くなります。

床下エアコンのデメリット

・初期費用がかかる

床下エアコンの導入にはエアコン本体の費用に加え、設置費用や工事費用が必要です。
特に高気密・高断熱住宅でないと性能を十分に発揮できないため、住宅全体の断熱性能を高める工事が必要になる場合もあります。
また、室内への給気口の設置や、空調の経路設計も必要になります。

・メーカー保証の対象外になることも

床下エアコンは、市販の通常のエアコンを設置しますが、エアコンメーカーは床下にエアコンを設置することを想定していません。
そのため、故障した際や修理が必要になっても保証が受けられない可能性があります。
故障や修理時に保証が受けられないリスクがあるため、事前に確認が必要です。

・基礎断熱が必須

床下エアコンは、床下空間を温めることでお家全体を暖めるため、基礎断熱工法で建てられた住宅でしか導入できません。
導入を検討する場合は、住宅の構造や断熱性能を事前に確認することが必要になります。
また、気密性や断熱性、空気の流れを考えた間取り、エアコンの設置場所の確保などが必要のため、リフォームでの対応は難しい場合があります。

・冷房の使用に向かない

床下エアコンは暖房に特化したシステムのため、夏場の冷房に向いていません。
冷たい空気は暖かい空気と異なり下に溜まる性質があるため、床下に冷気を送り込んでも室内全体に広がらず、冷房効果が得られにくくなります。
そのため、夏場の冷房には別途エアコンや冷房設備を設置する必要が出てきます。
冷房設備を追加で設置すると初期費用が増えるため、夏場の対策をどうするかを事前に検討することが必要です。

無垢の床

 

床下エアコン導入でよくある失敗例とその原因

部屋が十分に暖まらない

床下エアコンは、お住まいの断熱性能が不十分だと、その効果を十分に発揮できません。
床下に温かい空気を送り込んでも、気密・断熱が不十分だと熱が外部に逃げてしまい、暖房効率が大幅に低下します。
また、エアコンの能力や設置場所が適切でない場合も、期待する効果が得られません。
間取りが床下エアコンの特性に合っておらず、空気が十分に循環しないことも原因のひとつです。
こうした問題を防ぐためには、事前に断熱性能を確認・強化し、間取りや空気の流れに合った設置計画を立てることが大切です。

電気代がかさむ

床下エアコンはお住まい全体を暖める性能を持ちますが、その分、消費電力が高くなる場合があります。
特に、気密性や断熱性が不十分な住宅では、熱が外部に逃げやすくなるため、エアコンの稼働時間が増え、電気代がかさんでしまいます。
また、エアコンの出力が適切でない場合や設置場所が悪いと、暖気が効率的に循環せず、エネルギーの無駄が生じる可能性があります。
この問題を防ぐためには、お住まい全体の気密・断熱性能を十分に高めた上で、適正な能力を持つエアコンを選定し、運用方法にも注意することが必要です。

室内が乾燥する

気中に含むことができる水分量は温度によって異なり、温度が高いほど多くの水分を含むことができます。
床下エアコンで室内温度が上がっても水分量は増えないため、相対湿度が低下し室内が乾燥することがあります。
特に、もともと湿度の低い環境では、エアコン暖房の影響でさらに乾燥が進み、肌や喉への負担や目の乾燥といった問題が発生することもあります。
この乾燥を防ぐには、加湿器を併用する、あるいは加湿機能付きエアコンを導入するなどの対策が効果的です。

施工業者の選定ミス

床下エアコンの導入には、専門的な知識と技術が必要です。
ただ床下にエアコンを設置するだけでは、期待する性能を十分に引き出すことはできません。
施工に不慣れな業者に依頼すると、設置が適切でないために暖房効果が低下したり、お住まい全体の空調バランスが崩れることもあります。
また、不十分な施工では、結露が発生したり、カビやシロアリ被害といった深刻な問題を引き起こすリスクも高まります。
こうした失敗を防ぐためには、信頼できる施工業者を選び、事前に入念な打ち合わせを行うことが大切です。

床にくつろぐ子どもと犬

リフォームでの導入とその課題

床下エアコンは新築住宅での導入が基本ですが、リフォームで導入する際にはいくつかの課題があります。
まず、床下エアコンは基礎断熱が必要不可欠であるため、従来の床断熱住宅では基礎断熱工事を追加する必要があり、施工費用が大幅に増加する可能性があります。
また、床下にエアコンを設置するスペースの確保や、配管経路の設計変更が求められることも多く、既存の構造を大幅に変更する必要がある場合もあります。
リフォームでの導入を検討する際は、施工業者と十分に相談し、工事の可否やコストを慎重に見極める必要があります。

フローリング

まとめ

床下エアコンは、快適な室内環境を実現できる魅力がありますが、導入には十分な検討が必要です。
初期費用やランニングコスト、設置条件について事前にしっかり情報収集し、費用対効果を見極めることが重要となります。
また、一般的なエアコンと異なり、専門的な知識や技術が必要となるため、設置にあたって適切な判断が求められます。
不十分な検討や誤った選択をすると、期待通りの効果が得られないばかりか、後悔につながる可能性もあります。
信頼できる専門家に相談しながら、お住まいの構造や予算、そして理想とする快適性を総合的に考慮した上で、慎重に導入を検討しましょう。


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大栄建設の ZEH普及実績と今後の目標

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2023年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築75%・既存0%
2022年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築67%・既存0%
2021年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築75%・既存0%
2020年度 戸建住宅の総建築数に対するZEH実績値は新築50%・既存0%