お知らせ
6月20日は健康住宅の日。住まいから家族の健康を考える

6月20日は「健康住宅の日」です。
健康住宅の日は、梅雨の時期にカビなどによる健康被害が起こりやすいことから、住宅と人の健康を守ることを目的に、NPO法人日本健康住宅協会が2001年に制定した記念日です。
当時は「シックハウス症候群」など、住宅に起因する健康被害が社会問題になっていた時代。
その流れを受けて、健康に配慮した住まいづくりの重要性が広く認識されるようになりました。
あまり知られていない記念日かもしれませんが、お住まいの環境を見直すきっかけとして覚えておきたい日です。
健康住宅って、どんな家?
健康住宅に明確な定義はありませんが、「家そのものと暮らす人の心身の健康を守る」ことを目的に設計・建築されたお家とされています。
たとえば、健康住宅にはこんな特徴があります。
・快適な空気環境
・安定した温熱環境
・住宅の長寿命化
つまり、健康住宅は、住む人の心身を健やかに保ち、同時にお家そのものの寿命も延ばすことで、人とお家が共に“健康に暮らせる”環境を創り出すのです。
これからの住まいに求められること
近年は、高気密・高断熱の家が注目されています。
冬でも暖かく、冷暖房の効率も良いため、省エネ効果も高いことが特徴です。
ただし、それだけでは健康住宅とは言えません。
適切な換気がされていなければ、室内の空気がこもり、かえって健康を損ねてしまうこともあります。
お家全体が“呼吸できるような設計”が、これからの健康住宅には求められています。
健康住宅が注目される理由
新型コロナウイルスの流行により、在宅時間が長くなったことで「室内の空気環境」への関心が高まりました。
また、花粉・PM2.5・ウイルス・化学物質など、外から持ち込まれる影響も気になるところです。
室内環境の質は以下のような健康問題とも深く関わっています。
・アレルギー・喘息・感染症
・ヒートショック・熱中症
・睡眠の質・ストレス
・集中力・記憶力
つまり、健康住宅は身体的な健康だけでなく、心の健康にもつながる住まいなのです。
健康住宅に近づくためのポイント
ご自宅が健康住宅になっているか、以下のポイントをチェックしてみましょう。
✅ 24時間換気システムは導入されている?(例:第一種換気・熱交換換気など)
→ 適切な換気で空気をきれいに保ちます。
✅ 内装材は調湿性がある?(例:無垢材、漆喰、調湿建材など)
→ 湿度を調整し、カビ・ダニの発生を抑えます。
✅ F☆☆☆☆(フォースター)建材を使用している?(有害物質の発散量が最も少ない等級)
→ 有害物質の発生量が少ない材料を選びましょう。
✅ 高断熱窓・床下断熱など、冬の寒さを防げている?
→ 温度差を減らし、ヒートショックなどを防ぎます。
健やかな暮らしは、住まいから
6月20日の「健康住宅の日」は、ご家族みんなが安心して過ごせるお住まいについて考える良い機会です。
お家の空気・温熱環境・素材など、これまで気にしていなかった点に目を向けてみませんか?
日々の暮らしをちょっとずつ見直すことで、快適で健やかな毎日を手に入れましょう。