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2025.09.09
スタッフブログ
暮らしを豊かにするアイデア

リネン庫とは?狭い洗面所におすすめの後付け収納アイデア5選

リネン庫とは?狭い洗面所におすすめの後付け収納アイデア5選

洗面所は、お家の中でも特にスペースが限られている場所のひとつです。
ご家族の人数が増えるほど、タオルや下着、洗剤やストック品など、洗面所まわりに置いておきたいアイテムも増えていきます。
その結果、せっかくの清潔空間が雑多な印象になってしまったり、お掃除がしにくくなったりといったお悩みにつながることも。
そこで注目されているのが「リネン庫」という収納スペースです。
今回は、リネン庫の基本的な役割から、後付けでも対応できるおすすめの収納アイデアまで、スッキリ快適な洗面所を実現できるコツをご紹介いたします。

リネン庫とは?洗面所に収納がない人におすすめの理由

「リネン庫」とは、バスタオルやフェイスタオル、パジャマ、下着、洗濯用品などを収納するスペースのことを指します。
主に洗面所や脱衣所の近くに設けられることが多く、ご家族が毎日使う布類をすぐに取り出せるようにするための収納です。
名称は「リネン庫」ですが、お家によっては「洗面収納」「タオル収納棚」などと呼ばれることもあります。
ポイントは、日常的に使うものを使いやすい場所にコンパクトにまとめておけることです。

なぜ今リネン庫が注目されているのか

最近では、お家時間の増加により「快適な住まいづくり」への意識が高まりつつあります。
そのなかで、空間を無駄なく活用しながら整理整頓しやすい収納を導入したいというニーズが増えており、リネン庫はその答えの一つとして注目されています。
また、新築時やリフォームでリネン庫を取り入れられなかった場合でも、後付けで手軽に導入できる収納アイテムが充実していることも人気の背景です。

 

洗面脱衣室

リネン庫を後付けする4つのメリット

工事不要で手軽に導入できる

後付けできる収納アイデアの多くは、壁に穴を開けたり、造作工事を必要とせずに設置できます。
そのため、リフォームをせずとも簡単に取り入れられることが大きな魅力です。
突っ張り式の棚や置き型ラックなど、女性お一人でも設置できるものも多く、ご自宅の状況に応じて選びやすくなっています。

空間が片付き、ご家族全員が使いやすくなる

リネン庫を導入することで、タオルや洗剤などの収納場所が明確になり、散らかりがちな洗面所周りがスッキリ整理整頓された印象に変わります。
また、定位置ができることで、誰が使っても「どこに何があるか」がわかりやすくなり、ご家族全員がストレスなく使える空間づくりが可能です。

インテリアとの調和も取りやすい

最近では、ナチュラルテイストや北欧風、モダンスタイルなど、お部屋の雰囲気に合わせた収納アイテムが多く展開されています。
見せる収納として、カゴやボックスを活用すれば、機能性とデザイン性を両立することもできます。
収納=隠すではなく、「見せながら整える」という考え方も主流になってきています。

将来的な見直し・移動がしやすい

後付け収納のもう一つの利点は、設置後の見直しや模様替えがしやすいことです。
お子さまの成長や生活スタイルの変化に合わせて、レイアウトや収納アイテムを柔軟に調整できるのも、固定式リネン庫にはないメリットです。

 

リネン庫

狭い洗面所でも使える後付けリネン庫収納アイデア5選

① 壁面を活かした「オープン棚」収納

壁に設置できるオープンタイプの棚は、縦の空間を活かせる収納です。
タオルや日用品を重ねて置くだけで見た目もスッキリ。
さらに、バスケットやボックスを使ってカテゴリー分けをすることで、より整理された印象になります。
賃貸住宅で壁に穴を開けられない場合でも、石膏ボード用フックや軽量棚を活用すれば、傷つけずに設置可能です。

② 洗濯機上の空間を利用したラック

洗濯機の上は、意外とデッドスペースになりやすい場所です。
ここに後付けの収納ラックを設置することで、タオルや洗剤、柔軟剤のストックを効率的に収納できます。
高さのあるラックを選ぶときは、転倒防止の固定具が付いているタイプを選ぶと安心です。
木製やスチール製など素材も豊富なので、お家の雰囲気に合わせて選んでみてください。

③ 「突っ張り式ラック」で床を傷つけず設置

壁や天井と床で突っ張るタイプのラックは、工事不要で設置でき、安定性も高いことが特徴です。
タオルや洗面用品だけでなく、バスケットやハンガーバーを組み合わせれば、見た目も使い勝手もワンランクアップします。
設置する場所を選ばないため、レイアウト変更や模様替えにも柔軟に対応できます。

④ 可動式ワゴンで移動可能なリネン庫に

キャスター付きのワゴンは、必要な時だけ近くに移動でき、使い終わったら片付けられる便利なアイテムです。
狭い空間でも圧迫感を与えず、収納力はしっかりと確保できます。
棚の段数が多いタイプなら、タオル・下着・洗剤など種類ごとに分けて収納可能。
お掃除の際もラクに動かせるため、衛生面でもおすすめです。

⑤ 洗面台横にすっきり収まる「スリム収納ラック」

20〜30cmのすき間さえあれば、スリムタイプの収納ラックを設置可能です。
隙間スペースを有効活用できるだけでなく、収納量もしっかり確保できる点が魅力です。
引き出しタイプを選べば、中身をホコリから守れて衛生的。
使う人の目線に合わせて、よく使うものは上段、ストック品は下段にまとめておくとさらに使いやすくなります。

 

LIXIL洗面化粧台

 

リネン庫を後付けするときの注意点

リネン庫を後付けで取り入れる際は、設置の手軽さだけでなく、長く快適に使うための注意点も押さえておくことが大切です。
ここでは、特に見落としがちな3つの観点から、具体的な対策をご紹介します。

湿気・カビ対策を意識した収納選びを

洗面所は日常的に水を使用するため、湿度が非常に高くなりやすいエリアです。
湿気がこもると、タオルや下着などの布製品にカビやニオイが発生する原因になります。
これを防ぐためには、以下の点に注意して収納を選びましょう。

通気性のある構造や素材を選ぶ

木製でスノコ状の棚板や、メッシュタイプのバスケットなどは、湿気がこもりにくく通気性に優れています。
布やラタン素材のバスケットも、ナチュラルでおしゃれなうえに風通しが良く、洗面所にぴったりです。

防水・防カビ加工された製品を活用

最近では、表面に撥水加工が施された棚板や、抗菌・防カビ仕様の収納ワゴンなども販売されています。
水ハネや湿気が気になる場所に設置する場合には、こうした加工の有無も確認しておくと安心です。

除湿剤や湿度センサーの設置もおすすめ

収納内部の湿気対策には、置き型の除湿剤や調湿剤(珪藻土や炭素材のアイテム)を併用すると、さらに安心です。
また、湿度の変化を見える化できる湿度計やセンサーを設置するのも、カビ予防の意識づけに役立ちます。

使用頻度に応じた配置の工夫を

リネン庫の収納力が高くても、使いたいときにすぐに取り出せない配置では、かえって不便になってしまいます。
収納効率を上げるためには、使う頻度や目的に応じた「収納ゾーニング」を意識することがコツです。

使用頻度の高いものは「ゴールデンゾーン」に

腰から目の高さ(約80〜140cm)の範囲は、最も取り出しやすく、しまいやすい高さです。
毎日使うバスタオルやフェイスタオル、パジャマや下着などは、この高さに収納すると使い勝手がぐっと向上します。

低位置・高位置はストックや季節品に

下段には洗剤やティッシュなどのストック品、上段には来客用タオルや季節物など、使用頻度の低いアイテムを配置すると、効率的かつ安全に収納できます。

ラベル管理で迷わない収納に

ご家族みんなが使う場合は、バスケットや引き出しに用途別のラベルを貼っておくと、誰でも一目で必要な物が見つけられます。
とくに小さなお子さまやご高齢の方がいるご家庭では、ラベリングはとても有効です。

お家の間取りや動線に合ったレイアウトを意識

リネン庫の設置場所を決める際は、洗濯機・洗面台・浴室との位置関係を考慮したレイアウトが重要です。
動線に合わない場所に設置すると、日々の家事がかえって非効率になってしまう可能性もあります。

「使う場所のすぐ近く」に収納を配置

たとえば、お風呂あがりにすぐタオルを取り出せるように浴室の近くに、洗濯のついでにストックを補充できるように洗濯機のそばに、といった形で、目的と導線がつながる位置に収納を設置すると、無駄な動きを減らせます。

「湿気ゾーン」と「収納ゾーン」を分ける工夫も

お風呂の近くに収納を設ける場合は、湿気が直接当たらない位置にする、または収納に扉やカバーをつけて防湿対策を行うと安心です。
浴室との間に小さなカーテンをつけるなど、簡易的な仕切りをつけるだけでも効果があります。

スムーズな動線と視線の整えも意識

通路幅が狭い場所に大きな棚を置いてしまうと、圧迫感が生まれたり、洗濯カゴやお掃除用具の出し入れに支障が出ることもあります。
収納アイテムの奥行きや高さが動線や視線に配慮されているかも、確認しておきましょう。

 

洗面脱衣室

しっかり収納したい方には「リフォーム」もおすすめ

ここまでは、工事不要で簡単に取り入れられる後付けタイプのリネン庫をご紹介してきました。
スペースや費用を抑えながら収納を増やせる点が魅力ですが、洗面所の見た目や使い勝手にもっとこだわりたい方には、リフォームによる本格的な収納づくりもおすすめです。
リフォームでリネン庫を設置する場合は、お家の間取りや使い方に合わせて一から設計できるため、収納力やデザイン性、動線の良さまで細かく調整できます。

壁の中に埋め込む「壁内収納」

洗面所の壁を一部くり抜いて、壁の厚みを利用して収納棚を設けるタイプのリネン庫です。
壁の内側に収めるため、空間を圧迫することなく、すっきりとした印象になります。

見た目がスリムで空間を広く見せられる

棚が飛び出さないので、通路が狭い洗面所でも圧迫感がありません。

扉付きにすれば生活感を隠せる

タオルや日用品などをまとめて収納し、外からは見えないようにすれば、急な来客時でも安心です。

壁面の有効活用でデッドスペースを解消

建築時に確保したまま使われていない空間(壁厚や柱まわり)を有効利用できる点も魅力です。

なお、設置には壁の構造や配線・配管の位置確認が必要になるため、事前に工務店や専門業者に相談しましょう。

洗面所に合わせてつくる「造作収納」

もう一つの方法は、洗面所のスペースや間取りに合わせて、オーダーメイドで収納棚を造作する方法です。
既製品では対応しきれない場所でも、造作収納なら柔軟に対応できます。

洗面台と一体化して、空間に統一感を演出

洗面カウンターの下や横に組み込むことで、まるで備え付けのような仕上がりになります。
素材や色味も洗面台に揃えることで、見た目にも美しく調和します。

洗濯機上のスペースもフル活用

意外と使われていない洗濯機の上の空間に、吊り戸棚やオープン棚を造作すれば、ストック品やタオルをすっきり収納できます。

自由設計で「わが家にぴったり」を実現

収納する物のサイズや、ご家族のライフスタイルに合わせて、棚の高さや奥行き、扉の有無などを細かく設計できます。
お掃除のしやすさや安全性にも配慮できるのが嬉しいポイントです。

 

「簡単に取り入れたい」なら後付けタイプ、「見た目や機能性を重視したい」ならリフォーム収納と、ライフスタイルや空間の広さに合わせて選ぶことが、快適な洗面所づくりの第一歩です。

 

洗面脱衣室

まとめ

リネン庫は、洗面所の整理整頓を助けるだけでなく、日々の暮らしをより快適にするための収納スペースです。
狭い空間でも、収納アイデアを工夫することで機能性と見た目の両立が可能になります。
壁面や洗濯機上などのデッドスペースを上手に活かせば、限られたスペースでも十分な収納力を確保できます。
日々の小さなストレスを減らすためにも、ぜひ自宅の洗面所に合ったリネン庫の形を見つけてみてください。